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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章

エドワードがフランスへ出張に出掛けてから、3日過ぎた。
この屋敷に来て、こんなに長く彼と離れたのはこれが初めての事だった。
真琴はメアリーによる英才教育を本格的に受け始め、帝王学を取得しようと必死になっていた。
彼女のレッスンは厳しくて辛いが、彼女なりに何とか頑張っていた。
そんな彼女の身体に異変を感じたのは、昨夜からだ。
妙に人恋しい気分になって仕方がない。
ずっと彼がそばにいたせいか、夜はもっと人恋しくなってしまう。
まだエドワードが旅立って、たった3日しか経っていないのに・・・・。
決して愛してるからじゃないと心に言い聞かせて。
必死で自分を繕った。
だめだ・・・こんなんじゃ、いけない。
潤さんに合わせる顔がない。
こんな自分が嫌になって、庭で時間を潰していたら、母親のクリスティンが、シエルのお墓に花を添えていた。
彼女の手に持っていた花は、カサブランカだった。
「あら、真琴ちゃん!お散歩かしら?こんな夜中に?」
「お母さまこそ、こんな時間にお墓で、何してるんですか?」
「カサブランカがね、やっと開いたの!!シエルにも見せなくちゃと思ってね。」
「・・・そうなんですか。」
「眠れないの?」
「はい。」
「やっぱりエドがいないと、さびしいのね?」
「違います!!!!!」
「あらあら、そんなにムキにならなくても大丈夫よ、眠れないなら、わたしが一緒に寝てあげましょうか?」
「えっ?」
クリスティンは、真琴の手を取った。
「ほら、遠慮しないの!!!」
そのままクリスティンの部屋に連れて行かれた。
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