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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章

1階の彼女の部屋は、お花がいっぱいでとても可愛らしい部屋だった。
「お父さまと一緒に眠らなくて良いんですか?」
「フデレリックとわたしはいつも一緒ってわけではないのよ。毎日顔を合わせているんですもの、たまにはいいの。」
「へぇ。夫婦ってそんなものなんですかね。」
「そうね・・・エドは違うかしら?」
「きっと朝まで絶対に離してくれません。」
「まぁ、真琴ちゃん!!だから余計に今さびしいのかしらね?」
「ち、違いますよ!!!」
「ふふふっ。照れなくて大丈夫よ。」
「うっうっ。」
クリスティンはベットの中で真琴の手を優しく握り締めた。
彼女の身体からエドワードと同じ香りが漂った。
その香りを嗅いでいると、とても落ち着いて、心が満たされる気持ちになる。
「あなたが、大好きよ、真琴ちゃん。ずっとわたしたちのそばにいてね。」
クリスティンはとても心が温かい女性だった。
母親の愛情を知らない真琴にとって、それは涙が出るほど嬉しい言葉だった。
こうして、彼がいない夜は、血の繋がらない母親と夜を共にした。
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