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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章

エドワードは、真琴と話ながら、会場の入り口付近に目をやると、潤の姿が映った。
エドはふと、視線を逸らし、腕時計を見ると、夜の8時を回っていた。
どうやら彼は遅れてきたらしい。
そして真琴に耳打ちする。
「ちょっと知り合いに、挨拶してくるよ。」
「えっ?」
真琴はこの会場でひとりきりになることに、不安を感じる。
「一緒じゃだめ?」
真琴は上目遣いで、目をウルウルさせた。
「そんな可愛い顔してもダメだよ。」
と言いつつも、エドは真琴の頬を撫で撫でする。
そんな顔をされて、可愛くて仕方がないのだ。
しかし真琴は彼の言葉に落胆した。
「・・・うっう。」
「ジャックスホード家の名に釣られて、これから色々と君に近寄ってくる輩がいるかもしれないけど、何とか気合で乗り切って?」
「ええ?ムリよ、そんな・・。すぐに兄さまの携帯に電話するから!!」
「わかったよ。じゃ、すぐ戻るから。」
「すぐに戻ってきて!!すぐよ!!」
「うん。」
エドワードは、笑顔でウィンクすると、真琴の前から姿を消した。
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