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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章

スィートルームに着くと、二人は寝室の窓辺に立った。
ここからはライトアップされた緑に囲まれた河が見える。
夜景を一望すると、エドワードは潤に向き直った。
「やっぱり今夜ここに来ると思った。それで?潤は親とは上手くいったの?」
潤は彼の質問に、ため息をついた。
「それよりお前、真琴を妹に仕立てたそうだな?」
「そう、それが一番良い方法だと思ったからね。真琴が東堂家から離れて、少しは潤の親父さんも懐柔できたんじゃない?」
「それで一体お前は、これからどうしたいんだよ?」
「真琴を・・・幸せにしたいんだ。」
そう言った彼の目は、真剣でウソをついている風には見えなかった。
「もしかしてお前、真琴を抱いてないのか?」
「いや・・抱いたよ・・・でも処女は奪ってない。」
エドワードのその言葉にカッとして潤は、彼に詰め寄り、胸倉を掴んだ。
エドワードは言う。
苦しそうに・・・・。
「オレは最初に言ったはずだ、彼女の処女だけは奪わないってね?約束は守ったつもりだ。」
「おい!!!それで良いと思ってんのか!!!」
潤は怒りを露にして、バキっとエドワードの右頬を殴った。
彼なら簡単に避けれるはずなのに、エドワードはあえて避けなかった。
そのことに、潤が目を見開いて驚いた。
いつもなら、倍返ししてくる彼が、ただ黙って潤を見据えている。
潤はエドワードのその態度が信じられなかった。
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