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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章


「なんで殴り返して来ねぇんだよ?」


潤が大声で叫ぶと、エドはバツが悪そうにそっぽを向く。


「真琴と約束した。」


「はっ?」


「潤を二度と傷つけないと、約束したんだ。」


「・・な・・なんだよそれ。」


「真琴が大切に想ってる相手を、もうオレは傷つけたりしない。今まで辛くして、ごめん、潤。今日はそれを言いたかったんだ。」


潤は思う。
これはあのエドワードなのか??
鬼畜で傲慢で、男に平気で暴力を振るう。
あの人格は、一体どこへ行ってしまったんだろうか?

潤は彼のことを信じられないという目で、食い入るように見つめた。


「オレは生まれて初めて恋をした。それで何が大切なのか、分かったんだよ。真琴が悲しむ顔は見たくない。彼女が笑ってくれれば、オレは何だってする。」


「真琴が・・変えたのか?お前を。」


「さぁ、たぶん。でもね、潤。」


「ああ?」


「ひとつだけ潤に譲れないものが、あるんだ。」


「なんだよ?」


「真琴とオレの絆。」


「絆?」


「心は潤にあげてもいい。でも真琴の身体はオレにくれ。」


「・・・それはあいつが決めることだ。」


「うん、そっか、そうかもしれないね。潤ならそう言うと思った。それで潤は真琴のことをどう想ってるの?真琴への気持ちは、同情?それとも、本物の恋?」



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