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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章


「俺は本物の恋とかそんなことは、どうでもいい。ただ、真琴を大切に想う気持ちは、誰にも負けない!!それが恋愛感情っていうなら、そう捉えてもらっても構わねーよ!!!」


潤はそう言い切った。

それを聞いてエドは、ふっと笑っただけだった。

(ふん!やっと認めたな。オレだって負けるつもりは、ないよ。)

そして、話を急に変えた。


「そう言えば、潤の父親・・いや木下登と言った方が良いのかな?うちが手を切ったとたん、LOVE CONPANYに手を加えて来たみたいだ。木下電工は、あれだけ融資して、大丈夫なの?」


「知らねぇ。それは会社の金を使ったわけじゃないみたいだからな。」


「ふーん、そうなんだ。木下登は、また良からぬ事を考えてそうだけど?」


「あのくそ親父!!今度は俺宛に¨DOLL¨を送ってきやがった。」


「そっか、やっぱりその為の融資だったんだね。で、その¨DOLL¨は、どんな感じ?」


「別に真琴が来る前と変らない。精神制御された目の死んだ¨DOLL¨だ。ただ・・・。」


「ただ、何?」


「肉体改造をされていて、見た目は男だが、中身は女だった。」


「潤は手を出した?」


「出すか!!!お前じゃあるまいし!!!!」


「まったく昔から君は、潔癖性だよね?まぁ、それが君の良いところなんだけど。」


「一年間、そいつと暮らせば、親父は真琴を認めるらしいぞ。」


「へぇ?何それ?オレ的には、木下電工ごときに、彼女をあげたくないんだけどね。」


「お前、言ってることとやってることが違うだろ?」


「まぁ、そうなんだけど・・・とにかくその¨DOLL¨には気をつけた方が良いかもしれない。」


「そんなことは、分かってるぞ!!!」


「本当に分かってるのかな?潤は、結構向こう見ずなところがあるから、心配だよ?」


「お前に心配されたかねーよ。」


「心配するさ、だって潤になにかあれば、真琴が傷つく。それを忘れるな!!」


「おい何度も同じこと言わせるな、分かってるって言ってんだろが!!!」


「でも、一応は、釘をさしておくよ、潤。」


「なんだ?」


「真琴と付き合う事を、許してあげるよ。その代わり真琴を傷つけたら、君を殺す。いや、それだけじゃ飽き足らないな。死ぬほどの苦痛を君に味あわせてあげるよ。」




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