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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章



「あたし・・・次第ですか・・?」


「そうだ、お前はこれからどうしたい?」


そう言われて、真琴は下を向き、何も言えなくなってしまった。

(・・・あたしは・・・どうしたいんだろうか?あたしは、潤さんが好きだ。だけど、兄さまは、あたしのことをこれからも離してはくれないだろう。だとしたら、これから、どうすれば・・いい?)

考えても考えても、良い結果は生まれない。

(あたしがジャックスホード家を出ても、それはきっと意味がない。だけどエドさんが兄である以上、一生この関係は続くのだ。何度考えても無理だ。やっぱりあたしは、このまま素直に潤さんの胸の中へ飛び込んではいけない。)


「今はとりあえず、勉強を頑張ります。潤さんもお仕事を頑張って下さい。」


そう言うと、潤はふっと優しく笑った。


「ああ、そうだな。結果を出すのは、まだ早いと、俺も思うぜ。」


「はい。」


「俺は出来る限りお前に会いに行く。今は、知り合いでも友達でも構わない。俺らは、そこから始めればいいんじゃないか。」


「ありがとう・・潤さん。」


(潤さんは・・・俺様だけど、とても優しい人だ。あたしのことを、とても大切に思ってくれている。なんであたしは、もっと早くこの人の優しさに答えてあげれなかったんだろうか・・・そう考えると、LOVE CONPANYの事がとても恨めしく思えてくる。そして・・潤さんのお父さまも・・・。)


「とりあえず、飯食いに行くぞ?」


「はい。」


潤の車は、首都高を走りぬけ、横浜のみなと未来へ向かっていた。


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