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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章
みなとみらいに着いた頃には、夜の11時を過ぎていた。
お店は何処もラストオーダーが終わり、ホテルのラウンジバーや居酒屋くらいしか開いてなかった。
なので仕方なく、24時間やっているマクドナルドのハンバーガーを買って、夜景の綺麗な芝生のベンチの上で食べる嵌めになった。
パーティー仕様で正装した派手な二人が、注文の仕方もよく分からず、マックの店員を驚かせたことは言うまでも無い。
真琴も潤も初めて体験するファーストフードだった。
「美味しい!!!」
「・・・そうか?」
潤は眉を顰めて、真琴にチーズバーガーとポテトの袋を渡す。
「全部お前にやる、たくさん食え!!!お前は少し痩せすぎだ。」
「さずがに、そんなに食べれない。潤さんはきっと贅沢しすぎなんだ。」
「贅沢・・?俺はお前の作った料理を残したこと無いぞ?それでも贅沢しすぎだと言うのか?」
「うっう。それって・・・まずいって遠まわしに言われてるみたいだ、凹むなぁ。」
「凹むこと無いだろ?事実だ。」
「やっぱり、潤さんはきつい。優しいなって思ったの、前言撤回だよ!!」
「はぁ?勝手に俺の性格をお前の頭の中で妄想するな。」