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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章


(軽蔑される!!絶対に軽蔑される!!!!言えない、言えない、兄さまに、おねだりしてるなんて、絶対に言えない!!!!)

今度は青ざめて、ちっちゃくなって縮こまっていると、ふと、潤の手が、首筋に触れた。


「ひゃっ!?」


背筋がビクッとして、変な声をあげてしまった。

そしてそのままその手は、すーっと、鎖骨ラインをなぞる。


「…あっ…っ…!?」


潤の大きな手にゾクゾクする。

ドクン、ドクンと鼓動は早くなるばかりだ。

しかし、彼の手は、何度も鎖骨を行ったり来たりする。

(さ、鎖骨やばい!!鎖骨弱い!!!これ以上されたら、ヤバイ・・・ヤバイってば!!!!)

やめてって言えずに、ぎゅうっと、ハンカチを握り締めて、真琴は耐えていた。

(大好きな人に、キスしてとか・・・最後までしてとか・・そんなこと言えない!!!潤さんに嫌われたくないから!!!!)


「お前、身体が震えてるぞ?想像以上の反応だな?」


「えっ?」


半泣き状態で、潤を見上げると、彼は、やや意地悪そうな笑みを浮かべていた。


「今の・・・た、た、試したの?????」


「ああ、お前が正直に言わないからだ。」


「・・・・なっ!?」


真琴は背筋がゾッとする。

(うおおおおおおおーーーっ!?この人も、兄さまと同じくらい、サ、サディストなのかーーーっ!?)



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