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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章


潤は腕を組んで、真剣に考え込む。


「俺はあいつほど、絶倫じゃねぇーし、テクニシャンでもないからな、確かにあいつに絆されたお前を満足させる自信はない。」


「は、はい?あ、あの?」


「だが、俺は、あいつとは違う、愛あるSex は出来るはずだ。」


「そ、そ、そ、そうですね・・。」


真琴は茹でたこみたいに顔が真っ赤になった。

これじゃまるで、告白すっ飛ばされて、結婚してくださいと言ってるみたいな発言だった。

そして自分自身もとんでもないことを口走ってしまう。


「・・・しょ・ひゃ!!やっぱこれは言えない・・・ごにょ・ごにょ。」


「ああ、なんだ?聞こえねぇーぞ?」


「…潤さんは兄さまより、意地悪だぁ!!」


「はぁ?お前がはっきり言わないからだろう?俺は物事は言われなきゃ分からない性分なんだよ。だから、はっきり言え!!」


「だから!!あたしの処女は、あなたにしかあげたくありません!!!!!ってことです!!!!」


真琴は、もうこれ以上ないくらいに、顔が真っ赤になって、居たたまれなくなり、ベンチから立って、走り出していた。


「待てよ!!!!!って、おい!!!」


潤が追いかけるまでもなく、5メートル先の歩道で真琴は慣れないヒールのせいで、派手にすっ転んでしまう。


「うわっ!?」


案の定、コンクリートで右膝を擦り剥いてしまった。


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