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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章



次の瞬間。

真琴の身体が宙に浮いた。

潤が真琴のことを軽々と、抱き上げたのだ。


「じゅ、潤さん!!恥ずかしいよ!!おろして!!」


かああああっと顔が熱くて、頭から火が出そうだ。


「はぁ?何言ってんだ今更?つうか、お前、やっぱ痩せすぎだな。」


「ええ?」


「軽すぎるだろ。」


「そうかな・・うわーーーー!!この体勢で、走んないでよぉ!!怖いから!!」


ドキドキドキドキ。
心臓の音、うるさい。

真琴の思考回路はショート寸前だった。

連れて行かれたのは、夜景の見える赤レンガの駐車場。

車にたどり着くと、即座に後ろの座席に座らされた。


「やっぱり狭いな。」


「うん。」


潤は真琴の膝を持ち上げ、ぺロリと、傷口をまた、舐めた。


「血がなかなか止まんないな。」


徐に彼はスーツの胸ポケットに挿してあるスカーフを広げて、それを真琴の傷口に巻いた。


「あーっ!そのスカーフ、高そうなのに、血で汚れちゃうじゃん?」


「別に汚れても構わない。お前、さっきから、ごちゃごちゃとうるさいぞ!!」


「ごめん・・いえ、すみません。」


真琴が謝ると、彼の視線がとても近かった。
狭い車内、エンジンがかかってないから、少し蒸し暑い。


「・・・もう時間がねぇな。」


「う、うん・・そうだね。」


横目で車内の時計を見ると、11時38分をさしていた。

真琴は、はっとして、さっき自分が言ったことを思い出してしまった。


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