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愛DoLL☆美しき野獣
第9章 九章

ジャックスホード邸の門の前に、エドワードは立って待っていた。
しかもその表情は、結構怒ってる。
「遅かったね?潤。」
「ああ、悪い。」
真琴は、バツが悪そうに、ソロリと、後部座席から降り立った。
「どうしたの?その膝?」
エドワードは、急いで真琴に駆け寄り、膝に巻いてあったスカーフを剥ぎ取った。
「あ、あたしが勝手に転んだんだよ?潤さんは全然関係ないから!!!怒んないで!!!」
真琴は潤を守るように、エドワードの前に出た。
「おい、別に俺はお前に庇ってもらうほど、そんな柔な男じゃねぇーぞ?」
「潤?」
「ああ、何だよ?」
するとエドワードは、ドカっと、門の壁を殴った。
メラメラと怒りをあらわにして・・・。
潤はため息をつく。
真琴はハラハラして心臓がドクドクいってた。
「なんで真琴が転ぶ前に受け止めなかったんだ??」
「悪かったな、お前ほど運動神経が良くねーんだよ。」
「ふーん、自分の非を認めるんだね?」
「ああ、真琴を傷つけて、すまなかったな。」
「・・・・・。」
「・・・・・・。」
しばしふたりは、にらみ合い、沈黙が流れた。
真琴はドギマギして、その様子を見守るしかなかった。
(別に潤さんのせいじゃないのに!!あたしが勝手に転んだだけなのにぃ!!!!なんでこんな些細なことで喧嘩になっちゃうの!?)

