この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
「お、お前、人の女に勝手にキスとかすんな!!!!」
「良いだろ、このくらい!!潤は彼女を堂々と抱いたんだろ?」
「まだ最後までしてねーよ!!!」
「ええーーーっ!?この間、オレ、潤にホテルのキーカード渡さなかったっけ??」
「お前がお膳立てしたホテルで誰がするか!!!」
「あ~あ、日本人はこれだから・・・堅物とか奥手とか言われるんだよ。」
「うるせぇんだよ!!!」
潤の怒鳴り声で、真琴が目を開いた。
「んっ…まだ二人とも寝ないの?」
「ほら、真琴が起きちゃったじゃん、潤のバカ!!」
真琴は寝ぼけ眼で起き上がる。
「また喧嘩してたの・・?よくやるね・・喧嘩するほど仲が良い証拠って、あなたたちみたいのを言うの?」
「は?」
「うんそう、そう、オレは潤が大好きなんだ。」
「ふふっ。あたしも二人が大好き。」
そう言うと、真琴はベットに潜り込み、またスヤスヤ眠りだした。
「なんだ?寝言か?」
「そうみたいだね?」
エドワードと潤は、顔を見合わせ、ぷっと笑い合った。
「今度、3人で出掛けようか?」
「はぁ?」
「真琴は、いつも屋敷の中ばかりで過ごしてるからたまには、外に連れ出してあげないと。」
「そこで、なんでお前が着いてくるんだよ?」
「それは、オレが真琴の兄だから?」
「はっ(笑)なんだそれ。どうせ俺が何を言おうと、お前は着いてくるんだろ?」
「もちろん!!!」
「じゃあ、たまには、バケーションしに沖縄にでも行くか?」
「賛成、決まりだね!!!」
そんな計画が立てられているとは、露知らず、真琴は、夢を見ていた。
ふたりに愛されている、とても幸せな夢を・・・。
.