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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


「お、お前、人の女に勝手にキスとかすんな!!!!」


「良いだろ、このくらい!!潤は彼女を堂々と抱いたんだろ?」


「まだ最後までしてねーよ!!!」


「ええーーーっ!?この間、オレ、潤にホテルのキーカード渡さなかったっけ??」


「お前がお膳立てしたホテルで誰がするか!!!」


「あ~あ、日本人はこれだから・・・堅物とか奥手とか言われるんだよ。」


「うるせぇんだよ!!!」


潤の怒鳴り声で、真琴が目を開いた。


「んっ…まだ二人とも寝ないの?」


「ほら、真琴が起きちゃったじゃん、潤のバカ!!」


真琴は寝ぼけ眼で起き上がる。


「また喧嘩してたの・・?よくやるね・・喧嘩するほど仲が良い証拠って、あなたたちみたいのを言うの?」


「は?」


「うんそう、そう、オレは潤が大好きなんだ。」


「ふふっ。あたしも二人が大好き。」


そう言うと、真琴はベットに潜り込み、またスヤスヤ眠りだした。


「なんだ?寝言か?」


「そうみたいだね?」


エドワードと潤は、顔を見合わせ、ぷっと笑い合った。


「今度、3人で出掛けようか?」


「はぁ?」


「真琴は、いつも屋敷の中ばかりで過ごしてるからたまには、外に連れ出してあげないと。」


「そこで、なんでお前が着いてくるんだよ?」


「それは、オレが真琴の兄だから?」


「はっ(笑)なんだそれ。どうせ俺が何を言おうと、お前は着いてくるんだろ?」


「もちろん!!!」


「じゃあ、たまには、バケーションしに沖縄にでも行くか?」


「賛成、決まりだね!!!」


そんな計画が立てられているとは、露知らず、真琴は、夢を見ていた。

ふたりに愛されている、とても幸せな夢を・・・。



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