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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


「真琴ちゃん、待って!!!」


美咲は、とっさに真琴に声をかけた。

真琴は、食べかけのかき氷に目がいく。


「美咲さん、あたしと遊んでくれて、ありがとうございました。かき氷もありがとうございました。」


エドワードと潤は、はじめてマジマジと美咲の顔をみた。

エドワードは、にっこり微笑んで言う。


「真琴と遊んでくれてありがとう。」


「世話になったな。」


潤も無愛想ながらも、お礼を言った。


「いいの、いいのよ♪」


やっと自分の事を見てくれた二人に、美咲は安心する。


「そうだ!!今夜、花火をやろうかと思うんだけど、一緒にどうかな?」


「えっ?」


「良かったら、お二人も一緒に!!!」


美咲のお誘いに、真琴は目を輝かせて、エドワードと潤をみた。


「花火、やりたい。」


「じゃあ、3人でやればいいじゃん。」


「同感だな。」


「うーん。」


真琴は、少し考える。


(美咲さんと…同世代くらいの女の人と、もっと遊びたいかも…。屋敷に戻ったら、メアリーくらいしか女の人と、お喋りしないしな…。)


「たくさんでやった方が楽しいわよ♪わたし、真琴ちゃんと、もっとお話したいな。」


「美咲さん。」


美咲の言葉に、真琴は、嬉しくなって、笑った。


「あたしも、もっとガールズトークしたいです!!!」


「じゃあ、決まりね♪」



エドワードと潤は、"とんだ邪魔者が入った"と深いため息をついたのだった。

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