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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


「あら、もう無くなっちゃったわ。もう一本ちょうだい。」


「美咲、もうやめなよ、その子、気絶してるよ?」


真琴は、すでに意識がなくなり、ぐったりしてしまっていた。


「生きてるの?」


体中にアルコールが回っているものの、呼吸は、正常に動いていた。


「生きてるわよ、大丈夫、大丈夫。さて、タオルで口を縛って、バスタブにでも寝かせて置きましょうか?」


「う、うん。なんか、美咲を怒らせたら、ほんとに怖いわ。」


「うん、怖すぎるわ。」


「うふ、ありがとう。」


「ねぇ?そういえば、この子の携帯にGPSが付いてたら、やばくない?」


「そうね、じゃあ、携帯、海に捨てちゃう?」


「ストーリー的には、この子が酔って、自分で海に投げちゃった的な。」


「みんなも怖いわ。ま、これだけアルコール入ってれば、明日の朝のこの子の記憶ないと、思うわよ。」


「そうだよね~!!!」


「じゃあ、彼らが来るまで飲み直そう。万が一彼らがここに来ても悟られないように、証拠隠滅して。」


「まさか、バスタブの中に拘束されてるとは、思われないわよ。」


「「そうだよね~!!!」」


美咲と親友は、真琴をユニットバスのバスタブの中に入れ、彼女の服から携帯を取りだし、再び海へと繰り出したのである。


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