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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章

その数分後。

人口625人ほどしかいない座間味島全体に、サイレンが鳴り響く。


美咲は、そのサイレンに驚いて、慌ててビアガーデンに戻ると、辺りは、消防団や救助隊員たちがビーチに集り、観光客が、ざわついていた。


「女の子が行方不明なんだって?」


「身長155cmくらいの、16才の女の子が、海に落ちたかもしれないって、今、救助隊員が大慌てで、出ていったらしいよ。」


島の人々が、噂している中、真相を知っている美咲の親友らは、ハラハラし始める。


「美咲ぃ、なんか、とんでもないことになってない?」


「どうする?」


親友たちが慌てている中、美咲は、相変わらず怒りに、震えていた。


「どうして、あの二人は、真っ先に、わたしに会いに来ないわけ?」


「そうだよね、何で来ないの?」


「あーあ、こんなに大騒ぎになるとは、思ってなかった。」


「ねぇ?うちらの部屋からあの子が見つかったらやばくない?」


「今のうちに、こっそり、どこかに捨てにいく?」


「そうね、人気のいない、海岸線とか。ちょうどこの島の裏側は、断崖絶壁じゃない。」


「本当に海に落ちそうになった、とか?」


「うちらは、悪くない設定にしなきゃ、ヤバイよ。」


美咲らは、すぐに民宿の部屋に戻ることにした。





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