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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
その頃、
潤とエドワードは、民宿の家主に、携帯で真琴の画像を見せながら、交渉していた。
「じゃあ、一時間くらい前に、女の子たちが、この子をここへ連れて来たんですね?」
「ああ、三人がかりで連れてきてたよ。なんせ、この子、だいぶ酔ってたみたいだからね。」
「ああ?なんだと?今、酔ってたって、言ったのか?あいつは、まだ、未成年だぞ?」
「ハハ(笑)お兄ちゃん、堅物だね?沖縄では、小さい頃から飲ませてるうちもあるんだよ。」
「どうでもいいこと言って、笑ってんじゃねぇよ。連れて来られて、そのあと真琴は、この民宿から出たのか見たか、聞いている。」
「いやぁ、見てないな。」
「じゃあ、この部屋にまだいるかもしれない、見せて頂けませんか?」
「悪いけど、警察じゃなきゃ動けないさ。ここは、女の子たちの部屋だしね。」
「真琴の携帯が海に落ちて、GPS機能が途絶えたんだ。とにかく、真琴がいたところ、全て確かめなきゃ、気がすまない。」
「お前、なんで、防水仕様の携帯にしておかなかったんだよ?」
「うるさいな、次から気を付けるよ!!」
「お兄ちゃんたち、さきに海の捜索願を出した方が良いんじゃないか?」
「そんなの、とっくに出したよ!!!!!」
民宿の家主がなかなか部屋を見せてくれないことに、二人は、イラつきを押さえきれなかった。
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