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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


「生憎、うちは日本の警察関係の知り合いは、いないんだよ。」


「俺もいねぇ。」


二人が、困っていると、民宿のロビーの自動扉が開いた。

美咲たちが、到着した。

見事に鉢合わせてしまう。


「あっ!!」


美咲の目が瞬く間に輝く。
まるで、"自分に会いに来てくれた"と、言わんばかりに。


「こんばんは~♪なんか、外がすごい騒ぎになってるみたいですけど、どうしたんですか?」


猫撫で声で二人にすり寄った。

親友らは、ハラハラしながらも、潤とエドワードを見て顔を赤らめ、ヒソヒソ話をする。。


「間近でみると、尚更、かっこいいね。」


「ねぇー♪」


美咲は、そんな親友ふたりに、肘うちをして合図をする。

"ここで、引き留めておくから、なんとかあの子を連れ出して、裏の海岸線に捨ててきなさい。"

その意図を察した二人は、美咲に笑顔を振り撒いて、答える。


「じゃあ、わたしたちは、先に戻ってるね、美咲ぃ、ごゆっくり。」


親友らは、そそくさと部屋に行ってしまった。

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