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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
美咲は、親友らの時間を稼ぐために、彼らの前に一歩出た。
「さっきビーチで、16才の女の子が行方不明だって、聞いたけど、もしかして真琴ちゃんのこと?そうだったら、どうしよう。」
美咲は、うわべだけは、さも心配そうなふりを装う。
しかし、心の中では…。
(部屋の所有権を持っているのは、このわたしよ!!!!さあ、二人とも、わたしに膝まついて懇願しなさいよ。)
美咲の言葉に、エドワードは眉をひそめて、口を開く。
「真琴がここに来たはずなんだけど?」
「ええ、確かに来たわよ。なんかとても落ち込んでた様子だったし。」
「お前が、真琴に酒飲ましたのかよ!!」
潤の、そのあまりの迫力に、美咲は、一瞬、怯む。
「違うわよ、真琴ちゃんが進んで飲んだのよ。わたしは止めたんだけど。」
「真琴が進んで酒を?まさか。」
「さぁ、よほど、嫌な事があったのかしらね?」
「「………。」」
潤とエドワードは、ばつが悪そうに、視線を合わせる。
その様子に、可笑しくなって、美咲は心の中で笑う。
(ふふ、ちゃんちゃら、可笑しいわよ、二人とも、そんなにあんな子を抱きたかったの?趣味が悪すぎるわ。)
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