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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
「とにかく、わたしたちは、酔い潰れた真琴ちゃんのことを介抱して部屋に連れて行ってあげたけど、そのあと見たら、もう、いなかったわ。てっきり帰ったのかと思って。」
「おかしいな、真琴は、あんなにあんたたちとの花火を楽しみにしてたのに、易々と帰るはずない。」
エドワードの鋭い言葉に、美咲は、言葉を濁す。
「それは、反省して、あなたたちに早く謝りたかったんじゃない?わかんないけど…。」
「美咲ぃー♪」
そのとき、親友らがキャリーバックをガラガラさせて、やってきた。
「うちらの荷物まとめておいたから、これ、そこのコンビニで郵送出しに行ってくるね♪部屋ちょっと散らかってるかもだけど。」
親友らはウィンクしながら、通りすぎていく。
ガラガラガラガラ。
民宿の扉から、堂々と出ていく。
それを見送った美咲は安堵して、さも心配そうにため息をつく。
「真琴ちゃん、帰る途中に、酔ってフラフラして、海に落ちゃったのかなぁ。心配だわ、早く見つかるといいわね。」
「てめえ、何で酔い潰れた真琴をひとりにしたんだよ?」
「ちょっと、何すんの?」
「待って、潤、女の子に暴力を振るうのは、よくないよ。」
潤は、美咲の胸ぐらを掴もうとしたが、エドワードがそれを止めた。
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