この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
「…ひっ…ごめんな…さい!!!」
美咲は、エドワードの切れっぷりに、恐怖を抱いて、床に散らばった服を漁りだした。
「…服、着なきゃ…!!!」
「あれっ!!!!」
エドワードは、散らばった服の中に、キラリと光るものを見つける。
「どけ。」
美咲を押し上げて、服を掻き分ける。
「あった。」
「へっ?」
見上げた先は、さっきよりも怖いかおをした、エドワードの形相があった。
光るものを手にとる。
潤が、ハッとする。
「これは真琴のヘアピンか?」
「うん。」
「ち、違うわよ、わたしのよ、それ。」
「ぶざけんな、これは、オレがフランスの工芸品店で買った、世界でただ一つしかない、真琴のためにあげたものだ。」
「…そっ…そんな。」
「それに、このピンを、今朝、真琴の髪に留めてあげたのも、このオレだよ。」
「そんなの、ここに来たときに、ただ、取れただけよ。」
「うそつき。」
「いやぁ、やめて。」
エドワードは、美咲の髪の毛を引っ張りあげた。
「オレが留めてあげたんだよ。相当何かで暴れたりしなければ、取れないはずだ!!!!」
「痛い、痛いです!!!!」
「初めてだよ、こんなにも、女とか関係なくズタズタに、殴り倒したくなったのは。」
「ひーーーっ!!!!!!助けて!!!!!」
「「真琴を何処へやった?」」
8畳一間の狭い部屋に、エドワードと潤のドス黒い声が響き渡った。
.