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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


「ヤバイ!!!!ヤバイよ!!!!」


「美咲、イケ面落とすの失敗したの??」


「…潤さん…兄さま、来ちゃ…ダメ。」


「とにかく、この子の拘束を取ってあげなきゃ!!!!」


「いいから、逃げて!!!!」


真琴の叫び声も虚しく、潤とエドワードは、美咲の親友たちを、見つけてしまう。


「てめぇーら!!!!!」


「「きゃー!!!!!」」


怒り狂った潤は、彼女たちの首根っこを捕まえて、今にも殴りかかりそうだ。


「真琴!!!!大丈夫?今、ベルトを外してあげるから!!!」


「それより、潤さんを止めて!!!!」


「…………。」


エドワードは、それには答えず、無言で、拘束された真琴の体を自由にする。


「どうして?いつもなら、女の子には、暴力を振るうのは良くないって!!!言ってくれるのに!!!!」


「真琴…!!!!」


エドワードは、力いっぱい真琴を抱き締める。


「…オレにも、限界があるよ。君をこんな目に合わせた奴らを、許せるはずがない!!!!」


「あたしは、大丈夫だから!!!!潤さんを止められるのは、兄さま…ううん、エドさんしかいないでしょ!!!!」


真琴は、エドワードの左頬に手を当てて、右頬に軽くキスをする。


「あたしは、もう、あなたたちから逃げないから。沖縄にいる間だけは、潤さんとあなたを受け入れる。だから…お願い。」


「…真琴…っ!!!どうして君は…っ!!!!」


エドワードは、真琴を抱き締めていた手を、複雑な想いで、引っ込めた。

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