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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
「潤!!!!その子たちを、離してあげな。」
「あ?」
潤は、エドワードの言葉に、眉根をあげる。
「女の子に暴力を振るう姿を、真琴の前で見せるな!!!!これは、命令だ!!!!」
「お願い、潤さん!!!!」
潤は、エドワードと真琴を見る。
二人の目は、真剣に潤を見据えていた。
手元には、いつ殴られるか、恐怖で怯えている、女の子たち。
「ちっ!!!!」
潤は、舌打ちして、彼女らを解放した。
「お前ら、今回だけは、命拾いしたな。」
女の子たちは、ほっと肩を下ろしていた。
「潤さん、ありがとう。」
真琴は、潤に後ろから抱きついてお礼を言った。
「エドさんも、ありがとう。そして、ごめんなさい。」
そのあと、何度も泣きながら、ありがとう、ごめんなさい、を繰り返した。
エドワードは、そんな真琴の頭をポンと優しく撫でる。
「今回は、嫌がる君を無理矢理抱こうとしたオレらが全面的に悪かったけど。頼むからあんまり、心配させないで。潤もきっと同じ気持ちだと思うよ。」
「ああ、その通りだ。」
「潤さん、エドさん、彼女たちに、暴力を振るわないでくれて、本当にありがとう。」
真琴は、二人の温かさに、心から感謝した。
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