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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
彼らは、3人掛けソファーに座って、TVを見ていた。
真琴は、潤から、昨夜、エドワードが先に帰ろうとした事を、聞いていた。
もしかしたら自分が言ってしまった一言で、彼を傷つけてしまったかもしれない。
(…どうすれば、彼を幸せに出来るんだろう?あたしは、潤さんが好きだ。けれど潤さんと付き合う前までは、当たり前のように、彼に抱かれていた…その事実は変わらない。)
真琴は、ちょこんと二人の間に座った。
するといつも当たり前のように、自分の体に伸びてくるエドワードの手が、今日はなかった。
「話は終わったのか?」
「……うん。」
「大丈夫だったか?」
「…うん。」
なぜか潤ばかりが、話しかけてくる。
真琴は、エドワードになんて話し掛けて良いのか分からない。
ただ、いつもの甘えるように伸びて来る手がなくて、妙に寂しかった。
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