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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章


そして、エドワードのそれは、一日中続いた。

サイクリングをしてても、釣りをしてても、必要以上のことは、真琴には話さない。

一切、触れてこない。


また、潤もエドワードに遠慮しているのか、自分に全く触れてこない。


真琴は、だんだんそれに耐えられなくなって、ついに、自分から、彼らに触れたくて仕方がなくなってしまう。

今まで、ベタベタしてきたのが、当たり前だったから尚更の事だった。


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遊び疲れて、コテージに戻ると、夕飯が用意されていた。


「…二人に、たくさん触って欲しい。」


突然の真琴の申し出に、二人は、かなり驚いた表情を見せた。


「…エドさんの膝の上でご飯食べたいよ。」


「潤さんの手で、ご飯食べさせてもらいたいよ。」


エドワードは、真琴の顔を覗き込みながら、不安げに聞く。


「真琴にとってオレは、必要?」


「当たり前だよ!!!!」


その言葉は、エドワードの心を溶かすには、充分すぎる言葉だった。


「真琴…オレのこと、好き?」


その質問に、真琴は、潤を見て言う。


「…潤さん、ごめんなさい。今のあたしは、どっちか一人とか、選べないよぉ…。」


ついに、真琴は泣き出してしまった。


「あたし…結局ふたりとも、好きなんだ。」


「「…真琴…。」」


しかし、そんな彼女の事を、潤は充分に理解していた。


「俺に独占欲がない訳じゃないが、真琴のしたいように、すればいいと、俺は思う。」


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