この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ドーン!!!!
座間味島のビーチで打ち上げられる、大きな打ち上げ花火。
ヒュルヒュルヒュルヒュル、ドーン!!
コテージのオーシャンビューの主寝室からは、よく見える。
「…綺麗…。」
真琴は、それに釘付けになって、見とれていた。
ヒュルヒュルヒュルヒュル、ドーン!!
パラパラパラパラ、勢いよく打ち上げられた花火から、垂れサクラのように、変化していく。
「……うわ、すごい、綺麗だ。」
彼女は、ベットの上に、キャミソールと下着だけの姿だった。
…そして。
ギシッ、ギシッと音を立て、風呂からあがった、彼らがベットの上にあがってきた。
「花火、気に入ったか?」
「うん!!!!」
ドン、ドン、ドーン!!パラパラ。
幾度となく、打ち上げられている色とりどりの花火たち。
あまりにも、綺麗で窓に手を伸ばし、掴もうとする。
「…た~まや~!!!!ふふ(笑)掴めそう!」
嬉しそうな真琴の顔に、潤もエドワードも、笑顔になる。
「真琴のために、うちらが用意させたんだよ。」
その言葉に、びっくりする。
「…なんで?」
「そんなの、決まってるじゃん。」
「…へっ?」
「お前の喜ぶ顔が見たかったからだ。」
華奢な真琴の肢体の両脇に、上半身裸の潤とエドワードが覆い被さった。
ちゅっと、リップ音を立て、両方の耳元で囁かれる。
「…でも、失敗したね、潤。」
「…ああ。」
ちゅっ、ちゅっと、両方の頬に、何度もキスされる。
「…ちょ、くすぐったいよ、ふたりとも。」
「お前の方が、綺麗だ…。」
「…っ、あっ…。」
「花火よりも、真琴のが綺麗。」
エドワーの手が、真琴の腕をなぞる。
潤の手が、足首を掴む。
ビクッ、ビクッ。
「んあ…っ!!!!」
そんなこと、言われて、真琴は恥ずかしくて、堪らず涙を滲ませた。
.