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愛DoLL☆美しき野獣
第10章 十章



「だいぶ真琴に無理させたね。」


「ああ、やりすぎだ。明日は、ゆっくりさせてやるか。」


「うん。もう、真琴のこと抱かないし…。」


「あ?」


「最後だと思ったから、ちょっとやりすぎちゃった、ごめんね、潤。」


「…お前。」


「分かってるんだ、真琴が一番好きなのは、潤だってこと。」


「………。」


「最高の夏の思い出を、ありがとう。」


エドワードは、そう言うと、潤の頬にキスをする。


「オレは真琴の兄に戻るよ。だから、潤は、真琴を絶対に幸せにしてね。」


「ああ。」


「もしも裏切ったり別れたりしたら、本当に殺すから。」


「……ああ。」




この時の、エドワードの言葉が、後に、潤を苦しめる事になるとは、知らずに…。



今宵、
一夜かぎりの、魔法は、儚くも一瞬で、
溶けたーーーー。






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