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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「すみません、これじゃあ当分家事は、出来ないですね。」
「・・・いや。」
「そういえば、潤さん、彼女さんと上手くいってますか?今度会わせてくださいね。」
「・・・・・・。」
潤は、何も言えない。
ただ、響の純粋な瞳に、なんとも言えない感情が込み上げてくる。
「どうしたんですか?」
「・・・なんだ?」
「潤さん・・どうして泣いてるんですか・・・・?」
「・・・・・!?」
自分は気づかぬうちに、涙を流していた・・・。
「泣かないで下さい。僕はすぐに元気になりますから。」
「・・・すまない・・響・・。」
潤はこのとき、初めて彼女の名を口にした・・・。
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