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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「嬉しいです。潤さんが僕のことを初めて名前で呼んでくれました。」
「・・・すまない。」
「なんでですか?謝らないで下さい。僕は嬉しいですよ。」
「・・・・・。」
「笑って下さい。」
潤は顔を上げれずに、下を向いたまま、涙を拭った。
「あなたの笑った顔を見たことがないから、僕はあなたを笑顔に出来る彼女さんのことを凄いと思ってるんですよ。」
「今まで・・お前に・・冷たくして・・・悪かったな。」
「やだな。どうしたんですか、本当に。」
「・・・・・・。」
「潤さんが笑ってくれないなら、じゃあ、せめて僕が笑ってますね。」
そう言って、響は、また、えくぼを作って笑って見せた。
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