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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
俺は・・・。
何も知らされていない。
・・・・響が哀しい。
心と身体を他人に勝手に弄られてしまった。
・・・・響が哀しい。
なんでお前は¨DOLL¨として生まれてきた?
親の事情で売られたのは、なんとなく分かる。
皆・・自分勝手だ。
普通の家庭に生まれてくれば、人畜無害そうなお前が・・。
なんでよりによってお前みたいなやつが・・・。
俺の子を宿す羽目になってしまうんだよ・・・。
俺は親父を許さない。
絶対に。
許せない。
響が無事出産したら、LOVE CONPANYをこの手で俺がぶっ潰す。
……………………。
………………。
…その前に俺は……。
…真琴と別れなければならない。
男として、守らなければならない者は…分かってるつもりだ。
真琴は俺がいなくても、あいつが傍にいる。
だから、たぶん俺と別れて辛い思いをするのは、きっと少しの間だ。
ただ、俺はまた真琴を傷つけることになる。
そうなれば、きっと俺はあいつに殺される。
いや、殺されるよりも、もっと恐ろしい目に合わされるな。
…しょうがねぇ。
俺は、最後まであいつに振り回されて、地獄を味わって死んでいくのが定めなのかもしれないな。
今でも真琴のことが好きだ。
真琴・・・ごめんな。
真琴・・・すまない。
何度謝っても、償いきれないよな。
響の妊娠は俺のせいじゃねぇが、人工的に俺の子を宿してしまった、哀しい響を、俺は見捨てることは、出来ない。
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