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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「・・・えっ?今なんて言ったんですか?潤さん。」
響は、目を見開いて、信じられないという顔をした。
「だから、お前は俺の子を妊娠してるんだ。」
「・・・・ウソだ。」
「本当だ。俺は内視鏡カメラでの胎児の様子も見た。」
その瞳は、影を落とし、目を逸らす。
さっきまでキラキラ輝いていた純粋な色は今は微塵もない。
そして、こともあろうか、彼女は、自分の手で、自分のお腹を殴りつけ始めた。
「・・・僕は・・・僕は・・潤さんの重荷にだけは、なりたくなんかないんだぁーーー!!!!!!!」
潤は焦り、両腕で響をベットに押さえつけた。
「やめろ!!!そんなことしたら死ぬぞ!!!」
「なんで・・・?なんで?潤さんは・・・僕に一度も触れたことないのに・・・?なんで?」
「そうか、記憶の改竄もされてるんだな、お前は・・。」
響は、精神制御され、人工授精させられた記憶までも消されていた。
「・・・きっとお前が俺のことを好きすぎて、勝手に出来ちまったんだよ。」
「そんなぁ・・・・う、うわーーーーーっ!?ああああーーーっ!?」
響は、とうとう精神が狂い出してしまった。
頭を抑えながら発狂し、潤のことを ボカボカ殴り出す。
「いい、好きなだけ殴れよ、俺のことは気にしなくていいから。」
潤は響の身体を抱きしめ、彼女のお腹を労わりながら、その暴力を全身で受け止めた。
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