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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章


潤は、真琴を山下公園に呼び出した。

別れを言うのに、ジャックスホード邸ではなく、あえて公園を選んだ。

それはエドワードと鉢合わせしないためだった。

時刻は夕方の4時、なにやら空は雲行きが怪しくなって来ている。

それよりも潤は、携帯の方が気になってしまう。

あれからまだ着信はない・・。

いつまた響が発狂し出すか、気が気でなかった。

真琴はシンプルなワンピースに、カーディガンを羽織っていた。

潤の好みの服だ。

彼女の顔がやや顔が赤い。
潤に照れているのかもしれない。

彼の方は、来るまでに軽く着替えを済ませ、響に殴られた痣や噛み傷を隠すために、厚手の上着を羽織り、サングラスをかけ、顔には男性用のファンデーションを塗った。

そう・・・潤にはもう時間が無かった。


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