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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章




「別れてくれないか・・・?」


潤は深く頭を下げた。


「えっ?」


当然、真琴の思考回路は、ストップする。


「すまない。」


もう一度、深く頭を下げる。


「・・・・んで?」


真琴の目に、無意識に、涙がポロポロ溢れてくる。


「・・何でそんなこと言うの???」


真琴は叫びながら、潤に抱きついた。
すると、彼は、ビクッとして、身体を引いた。

「・・・・っ!?」


その様子に何かおかしいことに気がつき、真琴は潤の上着の袖を捲くり上げる。

するとその腕には、無数に広がる噛み傷と、痣がたくさんついていた。


「どうしたの、これは??」


真琴は真っ青になり、背伸びをして潤のサングラスも剥ぎ取った。

目の周りに殴られたような青あざが出来ている。


「まさか、それ、兄さまにやられたの??」


「違う!!!!」


「だって・・・こんなひどい怪我・・・!!」


真琴は涙が、止まらず、潤から身を引いた。


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