この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「別れてくれないか・・・?」
潤は深く頭を下げた。
「えっ?」
当然、真琴の思考回路は、ストップする。
「すまない。」
もう一度、深く頭を下げる。
「・・・・んで?」
真琴の目に、無意識に、涙がポロポロ溢れてくる。
「・・何でそんなこと言うの???」
真琴は叫びながら、潤に抱きついた。
すると、彼は、ビクッとして、身体を引いた。
「・・・・っ!?」
その様子に何かおかしいことに気がつき、真琴は潤の上着の袖を捲くり上げる。
するとその腕には、無数に広がる噛み傷と、痣がたくさんついていた。
「どうしたの、これは??」
真琴は真っ青になり、背伸びをして潤のサングラスも剥ぎ取った。
目の周りに殴られたような青あざが出来ている。
「まさか、それ、兄さまにやられたの??」
「違う!!!!」
「だって・・・こんなひどい怪我・・・!!」
真琴は涙が、止まらず、潤から身を引いた。
.