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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章
「聞いてくれ、真琴!!!!」
潤は真琴の腕を掴み、顔を覗き込む。
彼女の顔は涙でグシャグシャだった。
ズキン、ズキンと潤の心臓が痛む。
真琴はそれ以上に傷ついている。
「俺はお前が好きだ、それは今でも変らない!!」
「いや、なんで、こんな時に好きだって言ってくれるの??ずるいよ!」
「ずるくても、構わない!!今だけは、好きなだけ言わせろ!!!」
「・・ひど・・なんて・・俺様な。」
潤は真琴を抱きしめる。
強く。
力強く。
「お前を、愛してるっ!!!」
ボォオオーーーーっと船の汽笛が鳴った。
「お前が、¨DOLL¨でなくなって本当に良かった。」
潤の声は、とても安堵した声だった。
その声を聞いて、真琴は涙が止まらなくなった。
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