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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章




「・・真琴っ・・すまない・・。」


潤は、真琴に何度も何度も謝った。

空は、薄暗くなり、次第にポツポツと雨が降り出してきた。

まだ、潤の携帯は鳴らない。


「・・・潤さん、お願い・・。」


「ああ。なんだ?」


真琴は震えながら、声に出す。
彼に断られるのを覚悟で・・・。
勇気を振り絞って・・・。


「・・あたしの処女を・・奪って・・。」


「・・・・!?」


「・・最後でいいから・・本気であたしを抱いて下さい。」


潤は、すーっと真琴の身体を離した。

その態度で、真琴は落胆する。


やっぱり・・・だめ・・だよね??
あたしのわがままだよね????

顔がとたんに熱くなる。

真琴は居たたまれなくなって、潤にペコリとお辞儀をする。


「・・・今まで・・ありがとうございました。あたしのご主人さまは、この先も潤さんだけ、潤さんだけだよ!!」


潤は落ちたサングラスをかけ直すと、真琴の右手を握った。


「・・・これから、雨宿りするぞ?」


「えっ?」


「最後に、お前を抱いてやる。」


そのままふたりは、手を繋いで、公園の外へ走り出した。



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