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愛DoLL☆美しき野獣
第11章 十一章



ホテルのデラックススイートルームで…。



二人はなだれ込む様に、抱き合った。

潤は部屋に入るなり、サングラスを取り、真琴の唇を貪るように、重ねあう。


「…んっ…ん…はァ…ッ。」


そして、彼女を抱きしめながら、中へ押しやる。

バスルームに辿り着くと、キスしながら、潤は真琴のワンピースを脱がし始めた。

プチンと、ブラのホックが外れると、真琴は恥ずかしさのあまり顔を背けてしまった。


「・・こ、ここで・・するの?」


「いやか?」


「う、ううん。」


「全部、脱がすぞ?」


真琴は真っ赤になりながら、コクンと頷く。

潤は、あっという間に彼女を裸にした。

そして自分も服を脱ぎ、裸になった。


「・・・・っ!?」


真琴は潤の裸体を見て、目を覆いたくなった。

潤の身体は、思った以上に傷だらけで・・・。

古い傷から、真新しい痣まで無数にある。

古い傷は、たぶんエドワードがつけたものだ。
きっと彼にひどいDVを受けたに違いない。



「・・・潤さん・・かわいそう・・。」



真琴は無意識にボロボロ泣いた。
止めたいのに、次から次へと涙が溢れてくる。



「泣くな。俺はお前に何もしてやれない・・。」



潤は、切ない顔で真琴の涙を拭う。
グレーの瞳が、熱く憂いを帯びる。
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