この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第12章 十二章
翌朝、気がつくと、エドワードが隣で寝ていた。
彼はしっかりと真琴の腕を自分の腕に絡ませていた。
「おはよう、真琴。」
「…うっ…眩しい。」
エドワードはそっと真琴の頬に触れる。
「両目が腫れてる。昨日、泣いた?」
彼のカンの鋭さに、真琴はドキリとする。
「うん、潤さんと映画を見て泣いちゃった。」
「ふーん。」
「昨日も会ったんだね?そんなに泣ける映画だったの?」
「うん…そう。」
「ねぇ、もうHしちゃった?」
「してないよ。」
真琴はとっさにウソをついてしまった。
「ええっーーーー!!どんだけ奥手なんだ?潤のやつ。」
真琴はゴックンと、つばを飲み込んだ。
潤を傷つけさせたくない一身で、今、このタイミングで、エドワードを誘惑しようと、思い付いたのだ。
いずれ潤と別れたことはエドワードの耳に入ることだ。
出来るだけ、潤が非難される形には、したくない。
なら、早めに手を打っておいた方が良い。