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愛DoLL☆美しき野獣
第12章 十二章



翌朝、気がつくと、エドワードが隣で寝ていた。

彼はしっかりと真琴の腕を自分の腕に絡ませていた。


「おはよう、真琴。」


「…うっ…眩しい。」


エドワードはそっと真琴の頬に触れる。


「両目が腫れてる。昨日、泣いた?」


彼のカンの鋭さに、真琴はドキリとする。


「うん、潤さんと映画を見て泣いちゃった。」


「ふーん。」


「昨日も会ったんだね?そんなに泣ける映画だったの?」


「うん…そう。」


「ねぇ、もうHしちゃった?」


「してないよ。」


真琴はとっさにウソをついてしまった。


「ええっーーーー!!どんだけ奥手なんだ?潤のやつ。」


真琴はゴックンと、つばを飲み込んだ。
潤を傷つけさせたくない一身で、今、このタイミングで、エドワードを誘惑しようと、思い付いたのだ。

いずれ潤と別れたことはエドワードの耳に入ることだ。

出来るだけ、潤が非難される形には、したくない。


なら、早めに手を打っておいた方が良い。
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