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愛DoLL☆美しき野獣
第12章 十二章



潤が家に帰宅した頃には、もう昼を過ぎていた。

響の面倒を看なければならないから、しばらく仕事は休むことにした。
父親はそれに対して何も言って来ない。
むしろそれは、喜ばしいことだと思っているらしい。


「くそっ!!!」


人の気もしらねぇで、あのくそ親父め!!


潤はあてつけるように、ガンガンと家の柱を殴った。

拳から血が滲むほど強く、何度も殴った。


「・・・真琴っ・・・!?」


きっと、あいつが受けた心の傷はこんなもんじゃねぇはずだ。

出来れば俺があいつを幸せにしたかった。
エドに渡すくらいなら、この俺が!!


「・・・くっ!!」


潤は泣いた。
一人で孤独に・・・。


俺はいつも愛する者を傷つけ、
愛する者を失ってしまうーーー。








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