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愛DoLL☆美しき野獣
第12章 十二章



「真琴は、まだ処女なの?」


エドワードは、とても驚いた顔で真琴を見た。


「そうだよ!!!」


「潤とは、本当にしてないの?」


「・・・うん。」


真琴は少しウソをついた。
だけど、本当のことを言ったらきっと後で怖い。
ウソをついたせいで、彼はさっきより穏やかな顔になったと思う。


「それで、どうしてオレと、結婚しようと思ったわけ?」


「エドさん!とりあえず、トイレ行かせて!!話はそれからしよう。」


「そうだね。」


エドワードは頷くと、真琴を解放してベットから出た。
そして床に投げた電話を拾って、胸ポケットにしまい、メガネを顔にかけた。

メガネをかけたら、彼の感じがぐっと大人っぽくなる。
なぜか冷たい雰囲気が漂う。
まるで、真琴の実の兄である千秋みたいだ。

真琴は上目使いで許しを請う。


「ついでにこの鎖を解いて欲しい。あたし、絶対にあなたから逃げたりしないから。」


「却下。」


短くそう言うと、彼は真琴をベットから抱き上げた。
10kgの錘ガついてるのもかかわらず、軽々と。
相変わらずすごい怪力の持ち主だ。

彼はそのまま彼女をトイレへ連れて行って便座に座らせた。


「終わったら、これで呼んで?オレの携帯ナンバーがその電話に登録されているから。」


胸ポケットの中の電話を真琴に渡した。


「ちなみにその電話に登録してある人は、外交用の顧客しかいないから、誰かに助けを呼んでも、真琴じゃ、言葉が通じないんじゃないかな?」


メガネの奥から瞳の冷たさが伝わって来た。


・・・・この人はもう、あたしのことを愛してないのかもしれない・・・・。


真琴は、直感的にそう思った。


なにがいけなかったんだろう・・?
いきなりお嫁さんにしてって言ったのが悪かったのかな?
彼の気持ちがわからない。
ただ言えることは、あたしにたいして、性別は関係なく暴力や性の対象で見てることは確かだった。

彼の性格が元に戻ってしまった。

彼が昔接してきた¨DOLL¨のような扱いを受けている気がする。

もしあたしがこんな扱いを受けていると知ったら、潤さんは響さんを見捨てて、あたしを救い出しに来てくれるだろうか?



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