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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

(エドさんに抱かれるなんて、すごくうらやましい・・ような気がする。)
潤はテキパキお皿の破片を片付けていった。
真琴は、チラリと潤を見る。
「あの、変なこと聞いていいですか?」
「ああ?何だよ?」
「えっと・・・その・・潤さんがやっぱり女役なんですか?」
「・・・・悪いか?」
(ひゃああああーーーっ!?やっぱりそうだったんだ!!この傷や痣を見れば、そうとしか思えないけど!!!!)
真琴の顔が、一気に真っ赤になった。
その点、潤は無表情だ。
真琴にどう思われても良いらしい。
「俺は元々女嫌いだったが、エドと出会ってからは、完全に駄目になった。だからと言って、この年で女と恋愛をしたことがないわけじゃない。」
「そうなんですか・・。」
「あいつの全てを受け止められるのは、俺しかいないと思ってる。もし見捨てたりすれば、あいつは犯罪者になりかねない。」
「もしかして同情で一緒にいるんですか?」
「違う。とにかく、厄介で問題なのは奴が誰も愛したことがないということなんだ。」
「えっ・・。」
「俺はエドに恋愛を知ってもらいたいと思う反面、それはとても危険なことだと思ってる。」
「…何で危険なんですか?」
「あいつに愛される者は、ひどく辛いだろうな?ましてそれが女だったら、間違いなくSEXで腹上死する。」
「ごめんなさい、その意味がわかりません。」
「お前、まだ処女だろ?」
「そうですけど?」
「なら、お前には関係ねぇことだ。」
「どうせあたしは女でガキですよ!!」
「そうだ、エドはそれを分かってるからこそお前には手を出さない。」
(そ、それって、微妙に失恋じゃないか!!)
真琴は潤の話を聞いて少し切なくなる。
(でも、26歳にもなって一度も恋をしたことがないなんて…可哀想だ…。)
そう思い始めたら、ぎゅうっと胸が締め付けられる感覚に陥った。
「だからお前も、絶対にあいつに惚れるなよ。」
いつもは絶対に触れてこないくせに、こんなときに限って、彼は優しく真琴の頭をグシャグシャにした。
(潤さん、もう手遅れなんだよ・・・あたしは、エドさんのことが好きだ。)
真琴は正直にそのことを打ち明けられずに・・・。
つい、視線を逸らしてしまった・・・。

