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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

その日。
エドワードは、酔っ払って、夜遅くに帰って来た。
真琴は、あのままエドワードの帰りを待っていたが、眠気には敵わず、彼が帰宅した頃には、すでに夢の中だった。
「ただいまぁ、潤!!」
エドワードの態度は、昨夜のことなど、まるで何もなかったみたいに、飄々としている。
また、潤も、そんな彼の普段とのギャップには、慣れきってしまっていた。
「…たく、お前は!!」
彼が甘えて抱きついてきたから、潤はそのまま主寝室へと移動させた。
ベットに横倒すと、エドワードはすぐに潤の首にまとわりついてきた。
「いいよ、潤。このままオレのこと抱いても?昨夜のお返ししたい。」
「はぁ?」
「本当は、潤も攻めたくて仕方ないんでしょ?」
「いい、今はそんな気になれない。早く寝ろ、明日の仕事に差し支えるぞ?」
「潤は淡白だよね?」
「お前が異常なんだろ?」
「チッ。」
エドワードはバツが悪そうに、目を背けた。
そして、潤から手を解いて、ベットの中に潜り込む。
「ねぇ?」
「あ?」
「潤は真琴ちゃんが女の子で安心してる?」
「当たり前だ!!!」
「彼女が東堂静の妹だったなんて、誰かの意図的なめぐり合わせかと思ったよ。」
「それ以上言ったらお前でも殺す!!」
潤の瞳が一瞬で殺気立った。
「うわ~!怖い。分かったよ、今夜はもう大人しく寝ることにする。」
「ああ、さっさと寝てくれ!!」
潤はバサッと毛布をかけた。
しばらくすると、規則正しい寝息が聞こえてきた。
彼の寝顔を見ながら、潤は思いに老けた。
(…寝顔は、天使にしか見えないんだがな。)
もう、彼とは10年以上の付き合いで、エドの異常な性格と、性癖はよく知ってるつもりだった。
潤自身も、女が受け付けなくなるくらい、身も心も侵されている。
真琴の姉の東堂静は・・・。
潤が唯一愛した女だった・・・・。

