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愛DoLL☆美しき野獣
第14章 十四章

真琴の実の父親、東堂護氏は、何も真琴に声をかけずに、視線だけがキョロキョロ動いている。


「先日、父は脳溢血で倒れました、それ以来、脳に障害が残ってしまって、もう上手く喋れませんし、身体を動かす事も不自由になってしまいました。」


千秋は、エドワードの方を見て、そのことを告げた。


「そう、大変ですね。」


「別に。やっと父から解放されましたよ。東堂の当主は、もう僕のものですから。」


「それをオレに言いたくて、わざわざ、今夜、快く招いてくれた訳?」


「くくくくっ。いえ、それだけでは、ありませんがね。」


真琴は固まったまま、二人のやりとりを見ていた。


「真琴さん。」


千秋の声にビクッとする。

怖い・・・。

この人・・・すごく怖い・・。

本当にこの人が・・血の繋がったお兄さんなの・・?


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