この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第14章 十四章

真琴の実の父親、東堂護氏は、何も真琴に声をかけずに、視線だけがキョロキョロ動いている。
「先日、父は脳溢血で倒れました、それ以来、脳に障害が残ってしまって、もう上手く喋れませんし、身体を動かす事も不自由になってしまいました。」
千秋は、エドワードの方を見て、そのことを告げた。
「そう、大変ですね。」
「別に。やっと父から解放されましたよ。東堂の当主は、もう僕のものですから。」
「それをオレに言いたくて、わざわざ、今夜、快く招いてくれた訳?」
「くくくくっ。いえ、それだけでは、ありませんがね。」
真琴は固まったまま、二人のやりとりを見ていた。
「真琴さん。」
千秋の声にビクッとする。
怖い・・・。
この人・・・すごく怖い・・。
本当にこの人が・・血の繋がったお兄さんなの・・?
.

