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愛DoLL☆美しき野獣
第14章 十四章

「それに関しては、こちらからお断りします。なぜなら僕は、真琴さんを今更、妹としては、見れないからです。東堂には汚らわしい血縁者ですね。」
「なんで・・・そんなこと言うの?」
「あなたは、買女です。エドワード氏に買われた¨人形¨だからですよ。」
「人形・・・?」
「そうです。彼の愛人形といったところでしょう?」
真琴にとって、それは、とてもショッキングな言葉だった。
ぐっさりと、心が抉られるような衝撃をを受けてしまった。
エドワードが、真琴の右手を強く握りしめる。
あまりの怪力に、顔を歪めてしまう。
「・・・っいた!!!」
「今、真琴の心と手、どっちが痛い?」
「・・・手ぇっ!!」
「なら、大丈夫だ、君の心は、壊れてない!!オレが壊させない!!」
「エ、エドワードさん・・はあたしの何なの?」
「この世で一番愛おしい者。真琴、オレは君を愛してる。信じて。オレを信じて?」
真琴の目に涙が浮かぶ。
さっき、強くなると、心に思ったのに・・・涙が滲んでくる。
「君は買女なんかじゃない!!オレは君の全てを愛してる。」
ドクン、
ドクン、ドクン。
心臓がはち切れる。
もう、涙が溢れてしまった・・・。
好き・・。
あたしは、この人が好きなんだ・・・。
そう思い始めたら・・・。
身体の体温が急上昇した。
顔も、身体も熱い。
彼の痛いほど握る手を、もうひとつの手で重ねた。
「・ひっく・・信じるよぉ・・。」
嗚咽混じりに、言葉を吐き出した。
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