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愛DoLL☆美しき野獣
第14章 十四章




「お前なんかに、オレの潤に対する気持ちが分かってたまるものか!!!」


その迫力に、千秋は、後ずさった。


「お、落ちついて下さい。僕は、暴力が大嫌いなんですよ?」


「殴るほどの価値もない。」


「はい?」


「愛することも知らない人間を、殴るほどオレは暇じゃない。」


千秋は、脱力して、本棚にもたれ掛かった。
本気で彼にボコボコにされると思ったらしい。

それを見て、エドワードは、ふんと、鼻で笑った。


「これだけは教えてあげるよ?」


「・・・なんですか?」


「オレは命の大切さを知ってる。だから君みたいなヤリ方は絶対に許せない。」


千秋は、頭を下に下げ、クックッと、壊れたように笑い出した。


「くくくっ分かりました。僕らの行き着く先は、同じ方向かもしれませんし、そうじゃないかもしれない。ゲームは手強い駒がいなくては、面白くありませんからね?」


「知らない、ひとりで勝手にやってろ!!!真琴は連れて帰る。二度と東堂には、関わらせない。」


「ぜひ、そうして下さい。」


振り返りざま、エドワードは、千秋に言う。


「オレは君を可哀相だとは思わない。絶対に!!!」


エドワードは、それから一度も振りかえずに、書庫を後にした。



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