この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第15章 十五章
「キス、して欲しくないの?」
ずるい、そんな甘い囁き。
エドワードさんは、意地悪だ。
「・・・今度でいいです。」
「そんなこと言わせない。」
「いい!!いいってばっ・・・んっ!?」
抵抗すると、両手首を掴まれ、唇を塞がれた。
彼の舌が入ってくると、ビクビクっと、背中が弧の字に反ってしまう。
「・・ン・・はっ・・ん・・っ!?」
口内を弄繰り回され、わざと舌を絡めたりしてくる。
・・・気持ちが良い・・。
この人のキスは、魔力があるんだ・・。
全身の筋肉の力を奪う。
魔力が・・・。
だから、唇を離されると、とても寂しい気分になる。
「どうする?もうやめる?」
こんな狂わしいキスをしておいて、彼はまた意地悪なことを聞いてくる。
だからあたしは、顔が赤くなるのも忘れて、首を横に振ってしまった。
「・や、やめないで・・。」
エドワードさんは、あたしが従順になる瞬間が好きみたいだ。
その証拠に、彼は、魅力的な溢れんばかりの笑顔をくれる。
この笑顔を見るためなら、どんな要求も呑んでしまいたくなるから、どうしようもない。
「好きだよ、真琴。」
「・・うん。」
彼は、あたしのおでこに自分のおでこをくっつけて、ほっぺたを両手で包み込んだ。
彼から、完全に逃げられない状態。
.