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愛DoLL☆美しき野獣
第15章 十五章



「キス、して欲しくないの?」


ずるい、そんな甘い囁き。

エドワードさんは、意地悪だ。


「・・・今度でいいです。」


「そんなこと言わせない。」


「いい!!いいってばっ・・・んっ!?」


抵抗すると、両手首を掴まれ、唇を塞がれた。

彼の舌が入ってくると、ビクビクっと、背中が弧の字に反ってしまう。


「・・ン・・はっ・・ん・・っ!?」


口内を弄繰り回され、わざと舌を絡めたりしてくる。


・・・気持ちが良い・・。


この人のキスは、魔力があるんだ・・。

全身の筋肉の力を奪う。

魔力が・・・。

だから、唇を離されると、とても寂しい気分になる。


「どうする?もうやめる?」


こんな狂わしいキスをしておいて、彼はまた意地悪なことを聞いてくる。

だからあたしは、顔が赤くなるのも忘れて、首を横に振ってしまった。


「・や、やめないで・・。」


エドワードさんは、あたしが従順になる瞬間が好きみたいだ。

その証拠に、彼は、魅力的な溢れんばかりの笑顔をくれる。

この笑顔を見るためなら、どんな要求も呑んでしまいたくなるから、どうしようもない。


「好きだよ、真琴。」


「・・うん。」


彼は、あたしのおでこに自分のおでこをくっつけて、ほっぺたを両手で包み込んだ。

彼から、完全に逃げられない状態。


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