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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

潤は真琴に対して、侘びなきゃならないとこころの中で思っていた。
(たぶん、真琴を¨DOLL¨にしてしまったのは、俺と静が親の反対を押しきって、つき合いだして駆け落ちまでしてしまったせいだ。)
それは、全部親父のせいなのだが。
(…真琴を¨DOLL¨としてここに送りつけたのも親父だろう。)
親父がなんでここに真琴を送り込んだのか知らないが、なにか、よからぬ悪巧みを考えているに違いないと、潤は思った。
(真琴と初めて会ったとき、俺が名乗っても彼女は顔色ひとつ変えなかった。
それは、¨DOLL¨として孤島で育ったからか?
俺と静の確執も聞かされてないみたいだ。
何も知らずに¨DOLL¨にされた真琴を俺は、不幸にしたくない。
かといって、契約更新するつもりもない。
もう、静がらみの縁は、断ち切りたいんだ。
俺とエドの同性愛のうわさから、静にはもう別のところで恨まれてる気がするが。)
どっちにしろ、結論を出すには、まだ早すぎる。
今は、真琴がエドワードに惚れないことを最優先するべきだ。
「お前は俺と男の¨DOLL¨だけに手ぇ出してれば良いんだよ?」
潤は、寝ているエドワードの頬にキスを落とす。
今までやつがしてきた¨DOLL¨の扱いは、貪欲で浅ましいものだった。
もし、この先真琴を性の対象で見るようになったら、大変だ。
それに愛情が加わったりしたら、どうなる?
エドなら、真琴を真っ先に監禁するだろう。
いや、監禁するだけじゃすまないかも。
それは想像がつかないくらい恐ろしいことだ・・・。
(俺は真琴に負い目がある。
だからわざとエドの好まない服を毎日着させてる。
出来るだけ、エドと二人きりにさせたりしない。
昨夜、忠告もした。)

