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愛DoLL☆美しき野獣
第16章 十六章
「あ、そうなんですか?すみません、変なこと聞いちゃって。」
「じゃあ、リビングで待たせてもらうよ?潤は今夜遅いの?」
「8時には帰ってくると思います。」
「へぇ?あと30分くらいかな。」
エドワードがリビングに行くと、良い匂いがした。
気になって台所に入ると、きちんと夕食の準備がされていた。
「ああ、勝手に入らないで下さい!!」
「もう、入っちゃったし、見ちゃったよ?」
「・・・エドワードさんは、お腹空いてます?少し多めに作ったんで、食べますか?」
「いや、良いよ。家で食べるから。」
「・・・そうですか。」
「君は偉いね?大変な時なのに、家事をしっかりやってるんだ?」
「偉くないですよ。ある程度、潤さんが手伝ってくれるので、家事は全然苦じゃありません。」
「へぇ?どんなこと手伝ってくれるの?」
「主に、お風呂の掃除とか、ごみ捨てとかですかね。」
「ぶっ!あはっは!!まるで新婚さんだぁ?」
爆笑しながら言うと、響は見る見るうちに、顔が真っ赤になっていく。
「お、お茶!!煎れます!!エドワードさんは、ソファーにでも座ってください!!」
響は、焦りながら、湯飲みを取った。
取った手に、エドワードの手が触れる。
一瞬、ビクっとした。
「あ、あの?」
「オレが煎れるよ?カフェインは妊婦さんによくないから、ココアとかの方が良いかな?」
「あ・・ありがとうございます。」
「君は、少し休んでなよ?万が一流産でもしたら、また潤が傷つく。」
「また・・・?」
エドワードは、誤魔化す様に、にっこり微笑んだ。
「君みたいな子が、潤の相手で、安心したよ?ずっと潤のそばにいてあげて。」
「はい!!」
響は、エドワードの言葉に、嬉しそうに笑って答えた。
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