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愛DoLL☆美しき野獣
第16章 十六章
エドワードと響は、しばらくふたりで他愛のない話をしていた。
30分くらいして、潤が帰って来た。
玄関に男物の靴が置いてあったのを見て、潤は嫌な予感がした。
そしてリビングに入るなり、その嫌な予感は的中した。
潤の額に眉間の皺が寄り、ギラギラと、エドワードを睨みつける。
「てめぇ!!ここに何しに来た。」
その、尋常じゃない潤の態度に、響は焦った。
「潤さん!?」
「響、こっちに来い!そいつに近づくな!!」
「は、はい。」
響は、チラリとエドワードを見るが、迷いもせず、潤のそばへ行った。
エドワードは、ふぅ~っとため息を着き、ソファーから立ち上がって、マンションの合鍵を潤に向かって投げた。
「これ、返しに来た。」
投げられた鍵を、潤はキャッチする。
潤の体は怒りをあらわにして、震えていた。
響は、そんな潤の右腕にしがみ付く。
「ごめんなさい、僕、何も知らなくて・・勝手に上げてしまって・・。」
「いい。お前は自分の部屋に行ってろ!!」
「・・わかりました。」
そう言って、響は潤の腕を離して、廊下の奥へ消えていった。
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