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愛DoLL☆美しき野獣
第17章 十七章
ボタンを押そうとする響の手に、そっと、冷たい手が添えられた。
響は、ビクビクビクっと、する。
震える首を、抑えることが出来ずに、顔を上にあげると、頭が真っ白になった。
(・・・やっ・・ああーーーーっ!)
「やはり、顔色が良くないですね?響さん。」
響は、恐怖のあまり声が出せない。
スラリとした長身。
メガネをかけた完璧主義者で、サディスト。
過去の¨DOLL¨としての記憶が蘇ってくる。
「元、ご主人様に対して、この僕に、ご挨拶はないんですか?響さん。」
彼は、響の両手を抑え込み、クスリと笑った。
その氷のような瞳に、響は、恐怖しか感じ取れない。
ガクガクと震える身体が恨めしい。
そして・・声を絞り出して縋った。
「・・ち・・千秋さま。お・・おひさ・・しぶ・・り・・で・・・んっ・・。」
最後まで言い切るまでに、口の中に指を突っ込まれた。
「・・ン・・・っ・・・んんーーー!!」
「いっそ、このまま息の根を止めてしまいますかね?まさか、あなたが木下潤の¨DOLL¨だったとは・・全く持って、知りませんでしたよ。」
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