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愛DoLL☆美しき野獣
第17章 十七章
「初めまして。と言った方がよろしいですかね。」
「さっきはエドワードに邪魔されて、次は直接俺に、決着を付けにきたのかよ?」
「はい。」
「なんなんだよ、お前。そんなに木下が憎いのか?意味わかんねぇ。」
潤が吐き捨てるように言うと、千秋は、じわりじわりと近寄ってきた。
「なんだよ?近寄るんじゃねぇよ、気色悪い。」
「ふふっ、素晴らしい。あなたは、思った以上に、僕の好みですね。」
「はぁぁ?」
「初めは、父の願いを叶えるために、あなたを陥れようと画策しましたが、あなたのことを影から見ている内に、心の底からあなたが欲しいと思うようになりましたよ。」
「げっ。マジ有り得ねぇ。」
「僕に屈服しなさい。」
「ふざけんな!!!なんで俺は、男ばっかりに付き纏われなきゃなんねぇんだ?」
千秋は質問には答えずに、クックッと笑う。
「あなが不幸になる度に、僕は快感に酔いしれました。響さんの件もエドワード氏に邪魔されて、悔しい思いをしましたが、それも、もう、クライマックスです。」
そう言うと、千秋は、懐からナイフを取り出し、潤の首に当てた。
「僕と一緒に来てくれますよね?」
「この、イカレ野郎が!!!」
潤は、とっさにナイフを蹴って、千秋を抑え込もうとしたが、運転手が出てきて、潤の腹に蹴りを入れた。
「うっ。」
背中にも、肘鉄を食らわせる。
潤の視界がぼやけて、次第に意識を失った。
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